実業之日本フォーラム 実業之日本フォーラム

デザインについて

リニューアルした実業之日本フォーラムのサイトデザインは、わが国を代表する世界的なアーティストである杉本博司氏に依頼いたしました。
古今東西のあらゆる芸術に精通し、写真作家という領域にとどまらない広範な表現活動を続けてきた杉本氏は、一貫して人類の歴史と存在の一過性をテーマにしています。
長い歴史を持つ実業之日本社が、新たなWEBジャーナリズムのかたちを拓くにあたり、杉本氏は自作のシリーズ『Lightning Field(放電場)』をデザインのモチーフに選ばれました。
雷が電気であることを発見したベンジャミン・フランクリンの実験を再現したこの作品について、氏は、
「命がけで研究に取り組んだ先人達の大発見に敬意を払って、そしてそれを自分の眼で確かめたかった。写真乾板の上に直接人工的な閃光を起こす放電実験によって生まれるこれらの作品は、人間に制御可能な何かと不可能な何か、またその関係性の歴史も連想させる」
と解説しています。

私たちのめざすジャーナリズムは、地政学、地経学的な時代に突入した世界で起こった営みの表層を記録するだけでなく、常に過去と照射しながら、未来を映し出す存在となることです。
科学者の寺田寅彦は随筆『文学と科学』の中で、文章の効能を「ある瞬間までに読んで来たものの積分的効果が読者の頭に作用して、その結果として読者の意識の底におぼろげに動きはじめたある物を、次に来る言葉の力で意識の表層に引き上げ、そうして強い閃光でそれを照らし出す」と表現しました。
杉本氏の『Lightning Field』が切り取った閃光のような鋭さで、読者の皆様の感性や知性を照らし出す情報を、私たちは全力で提供してまいります。