日本の長期的な戦略は? ソレイマニ司令官殺害から見る中東力学

2020.01.14

日本の長期的な戦略は? ソレイマニ司令官殺害から見る中東力学
Japanese Prime Minister Shinzo Abe and Iranian President Hassan Rouhani meet in Tokyo, Japan, December 20, 2019. Charly Triballeau/Pool via REUTERS

基本的に、日本は長期的な国家戦略として、どのような未来・運命を求めるかによって対応が変わると推測する。日本とイランの関係は歴史的にみても悪いものではないが、日本が自分自身の未来をどう定めたいかによってこの関係性のニュアンスも変化する。

アメリカと完全に組む場合は、イランの政権転覆に積極的に手を貸して、次の政権候補と仲良くしながら、アメリカにも恩を売って双方からおこぼれを貰うのが選択肢の一つ。

アメリカとは組むが、イランとの関係を考慮しながらあまり深入りしない場合は、これまで同様のこうもり外交を続けることになろう。一応アメリカとイランを結ぶものとして、日本の存在価値を高めることを期待するという方針が主な外交カードだと見られる。石油価格の高騰もあり、より積極的なこうもり外交の選択肢として、イランから安く輸入できるというカードでアメリカに譲歩を迫り、逆にアメリカが何らかの便宜を図ってくれるのならイランに価格の更なる譲歩を求めるということが考えられる。

日本がより強く自主独立路線を突き進む場合は、アメリカの求めることとは違い、より強くイランとの関係を深めるか、関係国の思惑を完全に外し、第三極としてふるまい、日本の影響力がより強く行使される団体を支援することが考えられるが、「日本のより強い自主独立路線」の現実性に対してはコメントしづらいのが現状である。



地経学アナリスト 宮城宏豪
幼少期からの主にイギリスを中心として海外滞在をした後、大学進学のため帰国。卒業論文はアフリカのローデシア(現ジンバブエ)における経済発展と軍事支出の関係とその周辺の要因についての分析。大学卒業後は国内大手信託銀行に入社。現在、実業之日本社に転職し、経営企画と編集(マンガを含む)も担当している。歴史趣味の延長で、日々国内外のオープンソース情報を読み解いている。



写真:アフロ


 
出版企画募集
筆者一覧

国別カテゴリ

テーマ別カテゴリ



PR

jitshunichi-forum-editor

ewarrant direct

ewarrant direct

人気の記事

最近の記事

SNSでシェアする

RSS
RSS

タグ一覧
AIAmazonappleEUFacebookGAFAGAFA+MGooglegotoトラベルMicrosoftNATOアジアアゼルバイジャンアフリカアメリカアラブアルゼンチンアルメニアイギリスイスラムイラクイランインドインドネシアエネルギーオーストラリアオミクロン株オランダカザフスタンカジノカタールカナダカンボジアギリシャサイバーセキュリティサウジアラビアサプライチェーンシェアリングエコノミーシンガポールスイススウェーデンステーブルコインストレススペインデジタルデジタル人民元デジタル通貨ドイツトルコバイデンバイデン大統領パキスタンビットコインブラジルフランスブロックチェーンベトナムヘリコプターマネーポーランドポルトガルマカオマネーロンダリングメキシコユーロ圏リーマンショックレバノンロシアワクチン上海中国中東井上智洋仮想通貨企業伊原 智人伊東 寛再生可能エネルギー北朝鮮半導体南アフリカ原油台湾喜田一成国交地球温暖化変異株外貨外食大統領選挙大阪宇宙宗教尖閣諸島岩崎茂投資文在寅新型コロナウイルス日中海空連絡メカニズム日本日銀短観暗号資産暗号資産(仮想通貨)暗号通貨東京核兵器格差橋本欣典欧州民主主義気候江藤名保子浦島充佳海上自衛隊災害環境問題相良祥之経済動向緊急事態宣言緊急緩和習近平自衛隊船橋船橋洋一藤野英人選挙金融防衛韓国須賀千鶴領土問題飲食店香港

ピックアップ